![]() |
現場に落とし込むのに最適 |
まずはイラストが判り易いと思いました。的を得ているというかポイントをしっかり押さえています。それはコンテンツがしっかりしているからだと云えます。
書いてある内容もきっちり問題になりそうなことを押さえてあるのですが、それをさらに噛み砕くかたちでイラストが入っています。右のページに本文、左にイラストとすべてのコンテンツをイラスト化してあります。工場で働く人たちに説明するのに便利だと思います。
著者の河岸さんが長年の経験をもとに書かれていて、良く現場のことを理解されているなと感心します。
「食品の安全」
「食品工場の危機管理」
「クレーム処理について」
「食品工場とは」
「食品工場の品質管理」
「商品開発時の品質管理」
「安全な食品を作るために」
「食品工場で必要なルールについて」
「清掃・洗浄・殺菌について」
「食品工場で必要な教育」
「危機管理上準備しておくこと」
と大きく分かれているので、自分の工場で気になるところから読み始めると良いと思います。
そして実際に改善活動に取り入れてみると、ちょっとした工夫をするだけで見違えるように工場が良くなっていくことを実感できると思います。
一箇所がうまく動き出すと、やがて全体が動き始めて工場全体が良くなると思います。
![]() |
食品危機を防止するために |
昨年から続いている食品の偽装事件は、最近もうなぎの産地偽装、飛騨牛の偽装と相変わらず発生しています。「みんながやっているよ」「やっぱり」と思うことも多々あります。しかし世間は変わってきています。赤信号みんなでわたれば怖くない。ということはありません。見つかった人から罰を受けます。昔からの慣習でも悪しきものは止める勇気が必要です。
危機管理は予測することが大事です。起こりうる危害に対して準備が必要です。世間の空気が変わってきているのですから、危機の内容も変わり、新たな危機に対する対応を準備する必要があります、
著者の河岸宏和さんは、食品工場で25年の経験があります。本書は、その経験をもとに、危機管理のノウハウやクレーム対応や社員教育まで、実務で使えるノウハウが書かれており、食品関係者場には読んで欲しいと思います。
食品衛生コンサルタント
![]() |
日本の食文化を再構築する為に。 |
ここ数年、食に関わる問題が吹き出しています。「昔から この方法 でやってきたのだから間違いない」という考えが通用しなくなってきています。ネット社会の発達により、食品工場の従業員は年齢を問わず、思いがけない方法で、不正を暴露する時代です。そのような世の中で、著者はこれからの食品業界に警鐘を鳴らしているようです。著者は、この著作の中で、「農場から食卓まで」と言う事に重きをおいています。私も現在、食品工場で品質管理を担当しています。私も学校を卒業してから10年間、畜産関係の仕事を行っておりましたので、基本は「農場から」だと言う考えを持っています。加工食品の製造にあっては中間加工業者として、いわゆる[食品工場]があり、その先にスーパーマーケットなどの小売業があり、そして【家庭の食卓】に行き着きます。人間は美味しい食品を食べなければなりません。その【美味しさ】の中には≪安心・安全≫が含まれていなければならないのです。日本の法律では「食品を造る人は善い人だ」となっていますが、本当にそうでしょうか?食品工場といえども、経済活動の中で運営が成されているので、そこでは「お金」が動いているのです。また小売業の方々の動向に左右されやすいのも、食品工場のサダメなのです。忙しいから、この事が表に出ると もっと忙しくなるから「この議事録はファイルから抜いておこう」みたいな事を平気でやる人もいるかも知れません(最近、実際にやられてしまいました。。。中間管理職は廃絶したほうが良いと思うのですが)。本書は、スーパーマーケットなどの小売業のバイヤーさんにも是非、読んでいただきたい本です。偽装だ、偽装だ、とマスコミに騒がれる前に、今一度、日本の食文化について考えてみませんか?本書には食品工場の「あるべき姿」がちりばめられています。是非、ベテランの食品工場の工場長にも読んでいただきたい本です。

