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フランス医療のみごとな描出 |
がんに関してはアメリカかぶれの医師本か、「それでも明るく生きてます!」的な熱血闘病記ばかりが目につく中で、冷静に自分を見つめながら同時に日本ではあまり知られていないフランス医療を描き出していく。かかる病院、医師たち、薬局から次々に送られてくる検査表や資料を読み、治療法を考える。インフォームドコンセントやセカンドオピニオンという患者の権利は、ここまでの覚悟があって成り立つものだ。日本の患者たちにその覚悟があるのか。そういう患者を迎える意識が医師たちにあるのか。考えさせられる。さらなる展開を読みたかったので、星4つにしようかと思ったが、木立さんが亡くなられたことを知り、弔意を込めて星5つにした。同じ病を抱えている者として、木立さんの頑張りは他人事ではなく励まされる。

