子宮筋腫―切る?切らない?賢い選択をするために
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既に情報が古い! |
医学の世界は日進月歩。発行から十年近く経つこの本は既にその役割を終えていると思う。何故なら本書で取り上げられている新しい手術法は腟式の腹腔鏡下摘出術(全摘)だけだが、今や一部の大学病院や国立病院等では腹腔鏡による核手術(筋腫だけをお腹の小さな穴から出す)も行われている。それにより、患者の肉体的・精神的負担は著しく軽減されたという。また、現在の最新式治療といえば、UAE(子宮動脈塞栓術)やFUS(集束超音波治療)ということになる。
それよりも、何よりも、私の神経を逆なでしたのは、8ページから始まる体験者座談会。いずれも40代後半で既婚、既に子どももある状態で手術に臨まれた方達が3人で、全摘して「取ってスッキリしました!」とばかりに一様に脳天気に、時に笑いも交えながら、あっけらかんと話し合っているのである。傷についても、お一人は「大丈夫よ。10年もたつとほとんど目立たなくなって」等と気楽なことを言っている。確かに以前は子宮筋腫といえば、年配の女性の5人に一人と言われていた。しかし、今や成人女性の30%にもあるものなのである。私のような若年層がこれから結婚、或いは子どもが欲しいと思った時に大きな筋腫が発見されたら(因みに私の筋腫は10cmの球状である)どんなにショックが大きいか全く想定していない。年配の方の中でも、子宮と卵巣をともに除去した患者さんの中には精神的な喪失感を拭い去れない方も多いと聞く。しかし、著者は「自分で納得して受けた手術でも、ぐあいが悪いことが起こると、すべて手術のせいだと思い込んでしまうのです。神経質で50才少し前の、まだあきらめきれない年齢のかたが陥りやすく、立ち直りに時間が掛るようです。」等と冷たい。同性ならではの知恵と知識どころではない。寧ろ同性ならではの無神経さを感じた。憤懣やるかたない。

